逆流性食道炎ガイド
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逆流性食道炎と血糖値の話。
私は現在40代半ばなのですが、最近、周囲で割と深刻な病気が見つかって手術をしたり入院をしたりする人が増えてきました。自分も気をつけなければいけないなと思い、逆流性食道炎の他にも健康に関する情報にアンテナを張って生活を続けている次第です。
中でも注目しているのは、血糖値。
特に、血糖値が急上昇と急下降を繰り返す「血糖値スパイク」については注意が必要だなと感じています。
逆流性食道炎と分食の話や、逆流性食道炎とバナナの話の記事を書きながら、逆流性食道炎の対策として食事の量や、頻度や、内容を工夫することは、良くも悪くも血糖値に影響があるのではないかと思い至りました。特に間食としてバナナなどをドカ食いしてしまうと血糖値スパイクにつながるリスクがあると気づいたため、注意喚起の意味も兼ねてこの記事を書いてみようと思った次第です。
というわけで今回は(逆流性食道炎から少し話がそれるかもしれませんが)「逆流性食道炎と血糖値」について考えてみたいと思います。
血糖値スパイクと甘いもの
血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急激に上昇➔膵臓がインシュリンを分泌して急激に下降、を繰り返す現象のことです。これが繰り返されると血管や臓器に負担がかかるとされており、糖尿病や心血管疾患のリスクと関連があることが知られています。
逆流性食道炎とバナナの話でも触れましたが、バナナは炭水化物が22.5g(可食部100gあたり)と多めです。逆流性食道炎の観点からは優秀な食材ですが、一度に大量に食べると血糖値が上がりやすくなります。
同様に、消化に良いとされるおかゆも注意が必要です。消化が良いということは糖質が吸収されやすいということでもあり、大量に食べると血糖値スパイクを引き起こしやすくなります。逆流性食道炎対策として食べるのは良いことですが、量には気をつけたいところです。
その他逆流性食道炎と間食の話(持参編)では、蒸したさつまいもを紹介しましたが、これも同様の理由で一度に大量に食べることは避けるべきだと言えます。
「逆流性食道炎に優しい=血糖値にも優しい」とは必ずしも言えない点は頭に入れておくとよいと思います。上に挙げた食べ物はすべて間食の記事で取り上げたものですが、特に空腹の時に甘いものを食べるのは血糖値スパイクを引き起こしやすいので「一度に大量に食べない」ことを意識しておくことが大切だと言えます。
血糖値スパイクと分食
一方で、逆流性食道炎の対策として紹介した分食についてはどうでしょうか。一度に大量の食事(特に糖質)をとると血糖値が急上昇しやすくなりますが、食事を小分けにして1回の量を減らすことで急上昇を抑えられる可能性はあると思います。
インターネットで調べてみると、日本の複数のクリニックでも糖尿病の食事法として分食を紹介しているようですので、血糖値の対策としては比較的知られているのかもしれません。
また、糖尿病患者などを対象にギリシャで行われた研究では、1日3食と1日6食を比較した結果、1日6食(分食)の方が血糖コントロールが有意に改善したことが報告されています(Papakonstantinou et al., 2018)。
ただしこれらの情報はあくまで「逆流性食道炎の対策としての分食が糖尿病や高血糖にも効果があるかもしれない」という話です。糖尿病・高血糖などの治療という意味では、まず医師に相談されることをおすすめします。
血糖値スパイクと咀嚼
逆流性食道炎の対策として「よく噛んでゆっくり食べる」ことも重要です。
あまり噛まずに早食いをすると、食べ物が十分に小さくなっていないまま胃に送られるため、消化に時間がかかり、結果として胃酸の分泌が増えるという理屈です。
この「よく噛んでゆっくり食べる」というのは、血糖値スパイクを防ぐという観点からも有効な方法です。早食いをすると食べ物が急速に消化・吸収されて血糖値が急上昇しやすくなります。逆にゆっくり食べることで消化・吸収のスピードが緩やかになり、血糖値の急上昇を抑えられる可能性があります。
つまりよく噛んでゆっくり食べることは、血糖値スパイクの防止と逆流性食道炎の改善という2つの観点から理にかなった習慣と言えます。
私自身、逆流性食道炎の対策として、一度食べ物を口に入れたら30回は噛むことを意識しています。正直なところ少し面倒くさいのですが、さらに血糖値対策にもなるとあればモチベーションも高まるというものです。
逆流性食道炎と血糖値
逆流性食道炎の対策として私が取り組んでいる「食事の工夫」は、血糖値にも影響があることが分かりました。バナナ・おかゆ・さつまいもなど逆流性食道炎に優しい食材でも、一度に大量に食べると血糖値スパイクを引き起こすリスクがあります。
一方で、分食やよく噛んでゆっくり食べるという習慣は、血糖値スパイクの対策にもなる可能性があります(糖尿病など持病を抱えている方はまず医師に相談することをおすすめします)。
逆流性食道炎の対策をしながら、血糖値にも意識を向けることで、より健康的な食生活に近づけるのではないかと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考文献:
Papakonstantinou E, et al. "Effects of 6 vs 3 eucaloric meal patterns on glycaemic control and satiety in people with impaired glucose tolerance or overt type 2 diabetes: A randomized trial." Diabetes Metab. 2018 Jun;44(3):226-234. PubMed
