
キャベツの効果について
以前大根おろしの効果についてという記事で、大根おろしが消化を助けてくれて効果があるという内容を書きました。今回はキャベツの話をしようと思います。「大根おろし+ハンバーグ」と同様「とんかつ+キャベツ」も定番の組み合わせです。ここにも「おいしいけど脂っこい料理」と「それを緩和する野菜」という関係が見られました。
キャベツにもジアスターゼ
農畜産業振興機構の資料には、以下のような記述があります。
キャベツはビタミンC、ビタミンK、キャベジン(ビタミンU)、ナイアシン、パントテン酸、ジアスターゼが豊富に含まれている。
ジアスターゼはでん粉分解酵素であり、消化を助け、胃酸過多、胃もたれ、胸やけなどに効果が期待できる。
大根おろしの記事で注目したジアスターゼという酵素がここでも登場しました。
- ジアスターゼなどの消化酵素による消化の促進
- 食べたものが胃に滞留する時間が短縮される
- 胃酸の逆流リスク低減の可能性
という流れで、大根おろしと同様に効果がありそうです。
また「キャベジン」として知られるビタミンUは、胃や十二指腸などに対する抗潰瘍作用があるとのこと。胃の不調を抱えている人にとっては頼もしい食材であると言えます。
とんかつ+キャベツ
このように考えると「ハンバーグ+大根おろし」と同様「とんかつ+キャベツ」の組み合わせも合理的なのだなと分かってきます。脂っこい(けど美味しい)とんかつによって胃に負担がかからないように、キャベツで消化を促進するという作戦です。考えてみたら、とんかつ店ではキャベツに加えて大根おろしがついてくるケースも多い気がします。胃酸逆流に悩む私のような人間にとっては、消化酵素のダブルパンチで食事の不安を和らげてくれる頼もしいメニューと言えます。
ただし、キャベツ自体は食物繊維が豊富に含まれていて、一度にたくさん食べるとお腹が張ってしまいます。とんかつ店でキャベツの千切りを何度もおかわりする人もいますが、私の場合は一度が限界。「キャベツは熱を加えるとかさが減ってたくさん食べられる」との記事も見かけますが、ジアスターゼは熱に弱いので、茹でるのももったいない。。。
扱いが難しいところですが、胃酸逆流をキャベツのみで抑制するわけでもないので「生のキャベツを、無理のない範囲で適度に食べる」くらいが正解なのかもしれません。ジアスターゼを気にしないのであれば、スープの中に入れてしまって汁ごと飲んでしまうのも賢い調理方法ですね(キャベツはジアスターゼ以外の栄養素も豊富)。
個人的には、せいろなどを使って少しだけ蒸して食べると、栄養素や消化酵素もそれほど損なわれないのではないかと思っています。人によって差はあると思いますが、私の場合は生で食べるよりもずっと食べやすいと感じます。
ザワークラウトは?
私は以前、自作のザワークラウトにハマっていた時期があります。日本ではそれほどポピュラーではないものの、キャベツを乳酸発酵させた発酵食品の代表格と言えます。考えてみたら発酵食品というものは、ある程度食材の分解が進んでいるので消化に優しいはず。キャベツをザワークラウトにすればいいではないかという気もします。
しかし、調べてみるとそう簡単な話でもないようです。ザワークラウトはもともとドイツ語で、直訳すると「酸っぱいキャベツ」。その名の通り、酸性の度合いが結構強いので、たくさん食べるのは逆流性食道炎にはあまり向いていないと言えそうです。これも生キャベツと同じ結論になりますが、食事の中に適度に取り入れるのが最適解と言えそうです。
発酵食品を取り入れるのであれば、納豆や味噌などは酸味が強いわけでもないので、食事に取り入れるといいかもしれません。発酵食品に関しては、逆流性食道炎の対策として活用できる側面もありそうですので、別の記事で取り上げてみたいと思っています。
まとめ
キャベツには大根おろしと同様にジアスターゼなどの消化酵素が含まれており、胃酸逆流の症状緩和に役立つ可能性があります。またビタミンU(キャベジン)による抗潰瘍作用も期待できます。こうした背景から考えると「とんかつ+キャベツ」の定番の組み合わせは合理的であり、ここに大根おろしを加えるとさらに効果がありそうです。
一方で、ジアスターゼは熱に弱いため加熱調理には向かず、ザワークラウトは酸味が強く逆流性食道炎には不向きであるため、結論として「生のキャベツを無理のない範囲で適度に食べる」のが現実的な活用法といえます。