
大根おろしの効果について。
脂っこいものをできるだけ控えて生活をしているわけですが、それでも時にはガッツリこってりしたものが食べたくなるのが人間というもの。かといって、欲望の虜になって食べたいものを好きなだけ。。。なんてやってると、胃酸は容赦なく食道を逆流してきます。「あーやっちゃったね君」とか胃酸の憎たらしい声が聞こえてきそうです。なんて腹立たしい。
おろしハンバーグは素晴らしい
そんな誘惑に駆られた時は、近所のハンバーグ屋さんへ。チーズハンバーグやらガーリックハンバーグやら、数多くの誘惑を振り払って注文するのはおろしハンバーグです。ハンバーグの上にたっぷりの大根おろしが山盛りになって運ばれてきて、視覚的にも楽しい。
ハンバーグの脂っこさを大根おろしが中和してくれるのか、とかく胃酸逆流を気にする私でも罪悪感なくペロッと美味しく食べられます。(人によって体の反応は異なりますが)私の場合は食べ終わった後も強い胸焼けなどの症状は出てきません。大根おろし、とても優秀です。
というわけで、きょうは大根と大根おろしについて。
大根とジアスターゼ
大根の効能についてはありとあらゆる場所で語られているように思いますが、逆流性食道炎に関して言うと、消化酵素のジアスターゼ(アミラーゼ)が特に効果があるようです。
農畜産業振興機構(alic)の資料でも大根について触れていて「消化酵素のジアスターゼは、でんぷんを分解する酵素で、消化を助け、胸やけや胃もたれを予防する」とあります(出典:農畜産業振興機構(alic))。
さらに:
- ジアスターゼは熱に弱いため、生で食べるのがポイント
- 大根をおろすことで、ジアスターゼなどの酵素が摂取しやすくなる
- 空気に触れると効果が弱まるので、食べる直前におろすと効果的
。。。大根にはこの他にも栄養成分が多く含まれていてすべては書ききれませんが、いずれにせよ胃酸逆流を恐れる私のような人間にとっては、脂が多い食事の破壊力を中和してくれる強い味方だということですね。
個人的には、消化が促進されるだけでなく大根おろしの旨味が肉の旨味と融合して、味の面でも文句なし。おろしステーキ、おろし焼肉、おろしハンバーグといった料理が根付いているのにも納得です。
「おろしハンバーグ」はいつから?
ステーキ、焼肉、ハンバーグ。何かと胃に負担のかかるこれらのメニューを大根と一緒にあっさり食べるという「和洋折衷」メニューはいつから始まったのでしょうか。
。。。調べたところ、厳密にいつ始まったのかははっきりしないのですが、食品メーカーのミツカンが公表している資料の中に興味深い記述が。
「1983 年から『おろし焼肉』『餃子』『おろしハンバーグ』などのメニュー提案を実 施。その結果、冬だけの鍋専用調味料から年間を通して使われる調味料になりました」
(参考:2019年ミツカンニュースリリース, 味ぽんHISTORY)
すくなくとも1983年まではおろしハンバーグなどのメニューはそれほど普及していなかったことが伺えます。その後、こうした企業活動もあって徐々に浸透していったということのようです。それから40年以上。食の欧米化が進む中、大根おろしは日本人の胃酸逆流の抑制にわずかながら貢献してきたのだろうか。。。と考えると感慨深い気もします。根っこの部分をおろすと辛くて仕方がないのが玉にキズですが。
まとめ
大根おろしは、脂っこい食事と組み合わせることで消化を助け、胃への負担を軽減してくれる食材です。ジアスターゼの効果を最大限に引き出すには、食べる直前に生でおろすのがポイント。逆流性食道炎を抱える身としては、これほど頼もしい食材はなかなかありません。
「おろしハンバーグ」「おろし焼肉」といったメニューを提案したのが日本の食品メーカーで、商品販促の一環だったというのも、なかなか興味深い話です。美味しくて、胃にも優しい和洋折衷のこの組み合わせは、逆流性食道炎に悩む方の味方と言えそうです(※体の反応には個人差があります。症状が出る場合もありますのでご注意ください)。