重曹水と逆流性食道炎

重曹水と逆流性食道炎

結論から申しますと「逆流性食道炎の症状を和らげるために重曹水を飲む」ことは、少なくとも自己判断ではおすすめしないという話になります。仮に飲むとしても、まずは医師に相談することをおすすめいたします。

重曹水とは

家の掃除に使われるイメージが強い重曹。特に油汚れなど、酸性の汚れに対して威力を発揮します。これは、重曹に弱アルカリ性の性質があるため、酸性の汚れを中和して落としやすくする+粒子が大きいため研磨作用が強いというのが理由です。

一方で「食用の重曹」も販売されていて、こちらは主にお菓子などの膨張剤として使用されています。私は料理には使ったことはありませんが、ケーキやパンをふくらませるのに使われるそうです。つまり、体に取り込んでも毒ではありません。

で、この弱アルカリ性という性質に注目し「自分で重曹を水に溶かして飲めば胃酸を中和してくれる」という説があります。いかにも効果がありそうなので、実は私も試してみたことがあります。

重曹水を飲んでみた

スーパーで食用の重曹を購入し、空いたペットボトルに水道水を注ぐまではよかったのですが。。。さて、どの程度溶かしたらいいのかさっぱり分かりません。使用量などが書いてあるわけでもないため、とりあえず適当に入れて飲んでみました。独特の不思議な味ですが気になるほどではなく、500mlのペットボトルを半日くらいかけて飲みきりました。

その日はちょっと胸のあたりがムカムカするなと感じていたので、改善することを期待していたのですが、翌朝になってもあまり効果がある感じはしませんでした。それから一週間くらいは、せっかく重曹を買ったのだからと毎日せっせと飲んでいましたが、やはり効果はなく、次第に飲まなくなってしまいました。

塩分過多のリスク

その後ネットで調べていると「重曹水の飲み過ぎは塩分過多につながる」という記述を見かけ、私の飲んでいた重曹の成分を調べてみると、50gあたり食塩相当量34.3gとの記載が。つまり、重曹を1g飲んだら約0.7gの食塩を摂取したのと同じことになります。私はきちんと測ることなく適当にサッと入れて飲み、ペットボトルが空になったらまた適当に重曹水を作って飲んでいたので、それなりの塩分を摂取していたということになります。過去最悪の逆流症状。その原因は?という記事で書いたように、私はショウガ紅茶を飲みすぎて胃酸逆流に苦しんだ経験があるのですが、ここでも深く考えずに過剰摂取してしまった形です。。。

重曹の科学的な名称は「炭酸水素ナトリウム」。その名の通りナトリウムを含んでいます。つまり、重曹を飲みすぎることはナトリウムの過剰摂取につながり、食塩(塩化ナトリウム)を過剰摂取した場合と同様、塩分過多になってしまいます。

厚生労働省が発表している、日本の成人における1日の塩分摂取目標値は、男性7.5g未満、女性6.5g未満(厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年版))。私の場合、きちんと測っていませんでしたが、重曹を一日に1gから2gくらいは摂取していたのではないかと思います。夏の暑い日などは、これ以上にごくごくと飲むことも十分ありえます。塩分制限が必要な方には無視できない量です。私が自己判断で重曹水を飲むことをおすすめしないのはこの塩分過多の懸念があるためです。

まとめ

重曹水が逆流性食道炎に効果があるという説は、アルカリ性の重曹が胃酸を中和するという理屈の上では一定の根拠があります。しかし自己判断で飲む場合、用量の管理が難しく、塩分過多につながるリスクがあります。特に高血圧や腎臓病など、塩分制限が必要な方には注意が必要です。胸焼けなどの症状がある場合は、自己判断で重曹水を飲むより、まずは医師に相談することをおすすめします。

この記事の内容は参考情報としてお読みください。免責事項をお読みの上、症状や治療については、必ず医師にご相談ください。